中華史、始まるってよ
中華には宗教が無いとよく言われますが、それは嘘ですー。
中華には「祖先崇拝」という世界最古の宗教が根強くありますよー。
広い中華にアフリカから人類がやってきましたー。
太古の人達は外敵から身を守るため、男系男子を柱とした宗族という大家族を構築し、宗族が固まって住む「村」を築きましたー。
さらに外敵の侵入を防ぐために村ごと囲う城壁を作りましたよー。
この城壁に囲まれた村を「邑」ゆうと言いますー。
この邑の名残で、今でも中国の農村部は「劉さん達の村」みたいな同姓村だらけですよー。
城壁を築いた邑の初代族長の事を「祖先」と言いますー。
邑の中心には必ず「霊廟」という聖地が存在し、人々は安全に暮らす為の城壁を作ってくれた祖先を祀り、感謝し、崇めていましたー。
中華の歴史は宗族の歴史と言っても過言ではないので、お勉強っぽくなりますが、宗族の解説をしておきますー。
邑の中は独自の家訓のようなもので治められていましたー。
これを宗法と言いますー。
宗法は各邑内で特色はありますが、共通している点は
宗族の繁栄に尽くすこと、これですー。
宗族の男子は邑の利益の為に外敵と命をかけて戦う事を義務付けられましたよー。
さらに、同姓結婚の禁止
邑内での同姓結婚は禁止されていましたー。
宗族の女子は他の邑に人質として嫁に行き、邑同士の友好の証とされましたー。
男子は戦力として、女子は人質交換の弾として、それぞれ自分の宗族の邑を守るために全力を尽くしましたよー。
ちなみに、同盟を破った際には相手の邑から来た女子を殺すことになるので、女子は嫁入り後も、嫁入り前の姓を名乗らせるのが通例となりましたー。
嫁は、いつ人質として利用するか分からないので家族として迎える事はせず、客という形で留めたわけですー。
これが現在の中華圏が夫婦別姓制度を採用している由来ですー。
難しかったですかねー。
宗族の話は繰り返し出てくるので追々理解してくださーい。
次回はいよいよ殷王朝の登場ですー。