儒家の星から覇道へ、漢の変貌!
項羽の反撃に遇い、56万にも及ぶ全中華同盟は離散しましたー。
窮地に陥った漢軍ですが、蕭何の切れ目ない補給により、勢力を立て直します。
酈食其が描いた徳を背景にした易姓革命は張良の駄々こねのせいで完全崩壊。
ここから漢軍は張良主導で戦略を変えますー。
楚以外の地域を力ずくで掌握する覇道の道を進みますー。
力で各勢力を各個撃破し、吸収しながら進む漢軍。
項羽と劉邦、どちらの覇道が強いのか?
もはや大義も何もない力vs力の戦いとなりましたー。
出来るだけ穏便に事を成したいと考えた酈食其はかねて親交があった斉王田広を説得して降伏させようと考えます。
劉邦はこの案を承認しました。
目論見通り田広の説得に成功し、血を流すことなく斉を手中に納めた酈食其でしたが、
戦の中で真価を発揮する将軍韓信は手柄を奪われることを嫌がり、酈食其の説得工作を無視し、韓信軍は斉に攻め込みましたー。
酈食其が邪魔だった張良はそれを黙認しましたよー。
こうして酈食其は激昂した田広に釜茹でにされ、その生涯を閉じましたー。
歴史にもしもはありませんが、酈食其の案通り、戦国6雄の王族を見つけ出し、それぞれの国の王に任命すれば、
楚は楚王と項羽に分割することが出来、確実に項羽を倒せたばかりではなく、漢王朝と諸侯国は血縁ではなく任命契約で結ばれるローマ型の封建制を打ち立てることが出来たのかも知れませんねー。