嬴政の統治!略して政治!
始皇帝は法治による新しい中華の統合を成しましたー。
しかし、中華全土が皇帝の所有物という新しい価値観は、邑は宗族の所有物というそれまでの価値観と真っ向う対立しましたー。
旧来の宗法を否定するため、焚書坑儒などの儒家迫害が行われましたー。
始皇帝なら「焚書坑儒」、毛沢東なら「文化大革命」、習近平なら「腐敗撲滅運動」
国家統一を目指す中華の権力者はいつも宗族と戦っていますねー。
悪名高い物と主旨が同じなので並べてしまいましたが、実際には焚書坑儒は言われているよりもずっと小規模なものです。
ある始皇帝のお誕生日会の席でのことですー。
会場に淳于越という人がいましたー。淳于越は始皇帝のお誕生日会で突然演説を始めましたよー!
「全てを皇帝の所有物にしてしまう今の郡県制度は絶対間違ってるんだー!昔の封建制に戻して土地の所有を宗族に認めるべきなんだー!!」
法家統治の言い出しっぺで責任者だった丞相の李斯は激おこでキレまくりましたー!
お誕生日会という場所で公然と皇帝の政策を批判した淳于越、彼の命は風前の灯火!やべえじゃんー!という状況でしたが、始皇帝は一言こう言いましたー!
「議論せよ!」
こうして淳于越と李斯の激論が始まり、始皇帝は黙ってこの議論に耳を傾けていましたー。
秦には意外なことに「言論の自由」があったんですねー。
腹の虫がおさまらない李斯は、後日焚書坑儒を始皇帝に進言しましたー。
始皇帝の指示は一つだけでしたよー。
「最小限に止めよ」
こうして焚書坑儒は都近辺にあった儒教書籍を集めてみんなが見てる前で燃やすというセレモニー的な物に止まりましたー。
その後、淳于越は特に何か咎められる事も無く無事に引退まで出世もしていますー。
淳于越のお誕生日会での無礼な振る舞いに対するオトシマエ。焚書坑儒はその程度の物でしたよー。
秦統治下では統一通貨として半両銭が採用され、四川の豊富な鉱物資源と秦の高い金属加工技術で大量生産され、これを広く流通させるために万里の長城や阿房宮などの大規模な公共工事を行いましたー。
これにより、中華全土に「経済」が誕生し、中華の生産力は飛躍的に高まったのでしたー。