殷王朝、始まる!
今から4000年前、中華各地で村が興り、邑(城壁で囲まれた村)になりましたー。
その数、分かっているだけでも2500個!
それぞれ独立した宗法で治められていた邑は、それぞれが都市国家の様に存在していましたー。
つまり、4000年前は中華は少なくとも2500個に分かれていたと言うことですー。
乱立した邑は縄張りを求めて争いを始めますー。
この邑同士の武力衝突の事を械闘と言いますよー。
王朝成立以前の中華は邑同士があちこちで械闘を行い、縄張りを奪い合っていましたー。
今でも現存する同姓村ですが、械闘は流石に行われていませーん。
最後の械闘は遥か昔、2016年でーす!
、、、最近やんけーやんけーやんけー(エコー)
この時の械闘はYouTubeで見れるので興味のある人は見てみてくださーい!
械闘で村が滅ぼされたり、女子の人質交換で友好関係を結んだりしながら、乱立していた邑は少しずつ統合されていきましたー。
そんなある時、商という邑が誕生しますー。
商邑は他の邑にはない、ある特技を持っていましたー!
それは易、すなわち占いですー。
商邑の族長は亀の甲羅を焼いて、入ったヒビの形で吉凶を占うというやり方で占いを行っていましたー。
未来の情報を供給してくれる商邑は、他の邑の族長から大人気でしたよー。
みんな不安な日々だったんですねー。
こうして占いを希望する各邑の族長は商邑に訪れ、占いの見返りに貢物を置いていきましたー。
商邑はどんどん栄え、占いを頼りにしていた族長は大邑商と呼び、商邑を敬いましたー。
この占い師と信者達の共同体の事を殷といいますー。
殷王朝とはいわゆる統一国家ではなく、たくさんの邑が商邑の占いを信じることで生じたネットワークの事なんですよー。
これを邑制国家といいますー。
そして占いによって国家政策を決めるこの政治体制を神権政治といいますー。
ちなみに、亀の甲羅のヒビの形を記録することから甲骨文字という漢字の元になる文字が誕生しましたー!
文字の誕生により、殷王朝は目覚ましく文明を発達させていったのでしたー!