性善説vs性悪説!割れる儒教!
孟子は孔子の教えを肯定的に発展させ、性善説を唱えた人物ですー!
孟子の性善説を大雑把に言うと「人は生まれながらに善の心を持っていますー!その善の心は環境によって育ちますー!国のトップが善の心を持てば皆はそれに習って善の道を歩むことでしょう!」
ちゃんと読めば個別には色々良いことを言っているとは思いますが、孟子が孔子を全肯定したのには訳がありますよー!
諸子百家の先生は基本的に姓を名乗りますよー!
しかし、唯一の例外がこの孟子ですー。
孟子の孟は名前であって姓ではありませーん。
勘の良い人は孟子の姓が何か、もう気づくと思いますー!
はい、この孟子さんの姓は姫ですー。姫孟さんなんですねー。
姫宗族族長の周に対し、諸侯国は絶対服従という周の封建制の復活を主張する孔子を姫孟はガンガン持ち上げる、孟子の論はいわゆるポジショントークなんですよねー。
そのやましさから孟子は姓を名乗らず名である孟を名乗りましたー。
ちなみに、孟は長男という意味ですー。
当然この姫氏礼賛を根底に持っている孟子に他の学者達は反感を持ちましたよー。
荀子は孟子の性善説に対抗して性悪説を唱えましたー。「人間は生まれながらにして悪(怠惰)な物だからビシバシ教育することが重要だ!」と説きましたー。
性善説と性悪説、真逆の主張に見えますが、両者の言い分の違いは
孟子は人間の心の中は仁義というポジティブな感情で染められると考え、荀子は人間の心の中はどうにも出来ないから外面的な礼節だけでも教育で正そう。
つまりは、人間の心の支配が可能か否か、この一点だけでしたよー。
しかし、荀子の弟子達は「人間は悪だ!徹底した教育と管理が必要なんだー!」
と荀子の主張をドラスティックに先鋭化して行き、法と罰で人民を縛る法家思想を誕生させましたー。
中華の統治思想は王の仁徳で統治する儒家と法律と罰で人民を縛り付ける法家に二極化されたのでしたー。