鴻門之会
秦の楚に対する備えをおさらいしますー。
東からやってくる楚軍に対して難攻不落の函谷関で防ぎ、主力の三秦軍は楚の遥か北方、オルドス地方で待機。
楚軍が西征したらオルドスから三秦が南下し楚軍の本拠地彭城を襲いますー。
この作戦に遭うと楚軍はおいそれと主力を函谷関には向けられませーん。
懐王は主力をオルドスに向け、宋義と項羽に三秦を食い止めさせ、その間に函谷関を攻撃しようと考えましたー。
楚軍の勝利条件は2つ、函谷関を抜くことと彭城を守り抜く事ですー。
函谷関は劉邦が裏技で攻略、彭城サイドは項羽が防衛どころか相手の主力を全滅させてしまいましたー!
秦打倒の最大の功労者は誰が何と言おうと項羽、これは皆が認めていましたよー。
しかし、ここで問題になるのが「関中に最初に入った者を王にする」という懐王の約束ですー。
主君の言葉を立てて劉邦の下につき、じわじわ劉邦に取って変われば良いだけのことなんですが、項羽はピュア過ぎてこういう老獪な手は使えませんー!
「王は俺だー!劉邦の下になどつけるか!」
項羽がこの様に盛り上がると身の危険を感じた劉邦は必死で媚びまくりましたよー!
「その通り!!王は項羽さま!私家臣!間違いない!!」
劉邦の必死の命乞いにすっかり気をよくした項羽は劉邦を赦しましたよー!項羽は劉邦との仲直りの印に宴を開きましたー。
しかし、項羽の腹心范増は懐王之約が気になり、今のうちに劉邦を殺しておこうと考えましたー。
酒宴の席で劉邦を討つ様に算段する范増、それを察知した劉邦の参謀張良は中座し、外に待機していた樊噲を呼び寄せましたー!
樊噲の必死の説得は項羽を感心させ、劉邦に手出しさせないことを約束しましたー!
この宴を鴻門の会といいますー!