韓信と鐘離昧再び！

郡国制を採用した劉邦は7人の功臣を諸侯王に任命しましたよー。
その際、 既に斉の王だった韓信は一旦斉の王を解任され新たに楚の王となりましたー！
楚は韓信の出身地であり、 項羽が治めていた土地ということもあり、 傍目には栄転に映ったでしょうが、 その実動かせる兵力はごっそり削られて韓信の勢力は削がれてしま いましたー。
楚王となった韓信はかつて食い詰めていた時代に食べ物を分けてく れた老婆を探しだし、 使い切れないほどの金品を褒美として与えましたー！
さらにはかつて韓信に又くぐりをやらせたならず者を呼び出し
「あのさーあの時はほんっとに辛かったんだよねー、 僕ちんツラたん！！」
と嫌味を言ってスッキリしたところで、 その男を役人として召し抱えたりしましたー。
こうしてかつてよりは戦力を削がれたものの、 故郷の王に就任して韓信は楽しい毎日を過ごしていましたよー。
気が大きく成りすぎていたのか、 韓信はここで致命的ミスを犯します。
罪人として手配されていた子供の頃からの大親友！
鐘離昧を匿ってしまいましたー！

ある日、韓信配下の密告により、韓信が鐘離昧を匿っていることが 劉邦にばれてしまいましたー！激怒した劉邦は韓信に鐘離昧を引き渡せ！と責め立てます。
一応、 楚の王である韓信は国内の主権を理由にして劉邦の要求を無視して いましたー。
劉邦は鐘離昧を捕らえるにはどうすべきか陳平に問いましたー。
陳平は「楚との国境に陳という地域があります、 狩りに出かけるふりをしてここに兵を集めましょう！」
と提案しましたー。
韓信は知らない間に喉元に兵力を集結させられ、 追い詰められていましたー。
十分な兵力を背景に劉邦は韓信に鐘離昧を引き渡す様に再度要求し ますー。
驚いた韓信は鐘離昧にこう言いましたー。
韓信「鐘離昧、これもう無理ゲー、これ以上匿えないわー。 俺のためにシんでくれー！」
鐘離昧「お前さー、分かってないん？ 劉邦はお前も邪魔だと思ってるよー。俺はここでシぬけど、 いずれお前もやられるよー。」

そう言い残して鐘離昧は自ら命を断ちましたー。
鐘離昧の首を持って劉邦に謝罪した韓信でしたが、 劉邦の怒りはおさまりませんでしたー。

多分劉邦は鐘離昧を生け捕りにして拷問したかったんでしょうねー 。
韓信は楚王を解任され、 淮陰候という故郷一郡だけの領主に格下げされましたー。
この一件からしょんぼり引きこもって暮らしていた韓信でしたが、 劉邦配下の陳豨という人が一緒に反乱起こそうと誘って来たのに乗 っかりますー！
「ふははは！劉邦、俺の恐ろしさを思い出させてやるぜー！！」
しかし韓信の謀反はまたもや配下の密告により劉邦にばれてしまい ますー。
こうして韓信は信頼していた䔥何の食事の誘いに乗って出かけた所 を逮捕され、処刑されてしまいましたー。