三国志、始まり始まりー!
劉邦が漢を建国してから400年もの間、泰平の時代が続きましたー。
法治と儒教の折衷案が強固だったことと、この400年の間、気候も温暖で食糧も比較的豊富にあった事が影響していましたー。
しかし、気候は常に300から400年周期で変動しますー。
西暦180年頃には寒冷化が顕著化し、食糧が枯渇しましたー。
枯渇する食糧のインフレを恐れ、漢王朝は通貨の発行を超絶絞りましたよー。
給料がごっそり削られ、宗族への仕送りどころか生活もままならなくなった地方官僚達は、ことあるごとに賄賂を要求し、なんとか暮らしていましたー。
通貨の量が圧倒的に足りないため、収穫の減った農作物も安く買い叩かれ農民の暮らしも傾いて行きましたー。
超絶デフレによって中華の経済は壊滅し、あちこちで病死、餓死者が増加、中華は地獄と化しましたー。
そんな時1人のお医者さんが立ち上がりましたよー!
その医者の名は張角。
張角は貧しい者にも分け隔てなく医療を提供したため、民衆から絶大な支持を得て中華初の宗教団体「太平道」を設立しましたー。
この太平道が五斗米道として生き残り、道教となって後の中華文化に多大な影響を与えましたー。
ではこの太平道の教義とはどの様なものだったのか?
答えは超シンプル
「善いことすると寿命延びるぜ!」
これだけですー。
始皇帝然り、権力者とは最後には自分の寿命に執着する物ですー。
その権力者に善行を行わせるためには上手い手ですねー。
食い詰めた人民が邑を出て、山賊となる、中華のいつもの悪いパターンは加速し、これらが太平道の元に集結し各地で一斉に蜂起しましたー。
これを黄巾の乱と言いますよー。
ちなみに、後に太平道から生まれた道教の神様のことを「仙人」と言いますー。
これは善行をやり過ぎて寿命延びまくりで不老不死までたどり着いた人のことですー。
そして仙人を目指して日夜善行に励む人のことを道士と言いますー。